PCの不調でアップもれ・・・。

いい長いもが採れそうです。


沖縄タイムス[大弦小弦]より転載   2015年10月26日
 まるで沖縄の戦後史だ。読んだ誰もがそう思ったのではないだろうか。きのうの紙面で、山梨日日新聞が発掘した山梨県内の米兵事件・事故の特集記事を転載した
 ▼追いかけてきた米軍車両にはねられてお年寄りが死亡、障がいが残った孫は自殺。こん棒で殴られて2人死亡-。違うのは、山梨では日本の主権回復(1952年)、海兵隊の沖縄移駐(56年)を経て、米軍の影が薄くなったこと
 ▼それでも、移駐先を気に掛ける人がいた。米兵の車にひかれ下半身不随になった天野武人さん(70)。「沖縄の基地のニュースを見るたびに、人ごととは思えない」と話す
 ▼県民の「魂の飢餓感」を埋めるのは、こうした共感の言葉だろう。取材した前島文彦記者(38)は「人口が少ない地方の声を、大きな民主主義が圧殺していく。沖縄の問題は山梨の問題でもある」と語る
 ▼同紙は論説でも海兵隊が山梨にいた事実を強調し、辺野古新基地建設を「差別」「山梨発の問題」と提起している。全国的にも、地方を拠点とするブロック紙や地方紙は発行部数の4割を超える。総じて沖縄の主張に理解を示している
 ▼沖縄にいると、つい政府と全国紙に目が行きがちだが、希望は地方にこそありそうだ。抑止力などという「能書き」でなく、暮らしや命の「実感」を共有して、つながっていきたい。(阿部岳)

一人言:もう何も言えません。どうしたらいいんでしょうね。