雪の上は動物の動きが良くわかります。特にキツネは真っ白な雪の上を歩いているとすぐにわかります。鹿の足跡も相当見られますから個体数は多いんでしょうね。

新潟日報「日報抄」 2015/11/28 08:30
 ▼焼きいもの作り方はさまざまあるが、アルミホイルに包んでグリルやオーブンで加熱するという方が多いだろう。アッチッチと銀紙を開けば、ほかほかの湯気が-。そんな瞬間がうれしい季節となった ▼いたる所でアルミニウムのお世話になっている。例えば、カップ麺のふたの裏側やポテトチップスなどの袋にも。紫外線をさえぎったり、気密を保ったりできるから食品を長期保存できる。ひっぱりだこになるわけだ ▼当然、ごみとして捨てられるアルミも増える。これを使って発電するプラントの研究が富山県の会社で進んでいる。常務の水(みず)木伸明(きのぶあき)さんによると、ごみと分離したアルミから触媒を使って水素を発生させる。その水素を燃料電池に供給し、発電する ▼大事なのはごみ集めだ。公民館や学校などにアルミ付き廃棄物の回収箱を置き、実証事業を7年続けてきた。生まれた電気は、祭りのライトアップやクリスマスのイルミネーションに一役買い、協力した市民は「自分たちで作った電気」を実感したという(月刊「グローバルネット」11月号) ▼水木さんらは、そんな「見えるリサイクル」を2020年東京五輪・パラリンピックでも実現したいという。北陸で集めたアルミ付き廃棄物から作った電気で競技場や選手村を照らしたり、車イスのバッテリーに充電したりする ▼東京五輪・パラの開催を、環境技術や福祉政策の前進につなげようと多くの人々が知恵を絞っている。焼きいものアルミが役立つ日も近いかもしれない。