車での外気温はマイナス13度でした。思ったほど冷え込まなかったですね。快晴に恵まれた日曜日の朝でした。

信濃毎日新聞「斜面」(2016年2月27日)
美しい田園風景が広がる北海道美瑛町は旭山動物園や富良野とセットの人気コースだ。「ケンとメリーの木」「クリスマスツリーの木」などCMや写真集に登場した畑中の木を目当てに訪れる人も多い。先日、その一本のポプラが伐採され波紋が広がった
物思う形から「哲学の木」と愛されていた。衰えたため農家はいつか倒すつもりだったが、天寿を待てなかったのは畑を荒らす観光客のマナーの悪さという。名所案内から外してもらい数カ国語の立ち入り禁止看板を立てても効果なし
わざわざ来るのだからと我慢したものの近年は目に余る行為が目立った。「一番悲しいのは農家のはず。そっとしておいて…」。相談に乗ってきたという地元の写真家中西敏貴さんが、月夜にたたずむ木の最後の写真をブログに載せ思いを代弁している
人気スポットの維持は所有者の善意だけでは難しい。年々ファンが増える池田町大峰高原の「大カエデ」は成功例の一つだろう。一時は根元を踏まれ衰弱したが、町が一帯の牧草地を借りて管理する形にした。今では大きな観光資源だ
口コミの拡散が容易になったネット社会では、たちまち人気スポットが生まれる。訪問者の発する写真や評価が誘客の鍵とされるゆえんである。場所は観光地にとどまらない。外国人客の発信は生活圏に及んできた。摩擦を避け交流を楽しむ工夫も心掛けたい。